「那湖。俺はソファで待ってるから、ヘアメイクしてもらってきて」
「はい」
さきほどのスタイリストさんは私を席に通すと、丁寧に挨拶をしてくれた。
私も名字だけ告げたけれど、侑李さんが私との関係をどう話しているのかわからないから大人しくしていることにする。
髪型やメイクについて説明したり、他愛のない世間話を振ってくれたりと、特に私たちのことを尋ねてはこなかった。
安心しつつ身を委ねているうちに、ヘアメイクが完了した。
「これで終わりです。なにか気になるところはありますか?」
いつもよりもラメが多いメイクなのに、ドレスを着ているから派手には見えない。
髪はサイドを編み込まれ、ルーズさを残しながら後ろで綺麗に纏められている。
ネックレスに合わせて一粒パールのヘアアクセが複数個ちりばめられ、上品な仕上がりだ。
「いえ、私は特には……」
「では、こちらへどうぞ」
店長さんに案内されるがまま、侑李さんが待つソファの方へと移動する。
顔を上げた彼が私を見た瞬間、瞳が優しく緩められた。
「似合ってるよ」
かあっと、頬が熱くなる。
頭ではお世辞だとわかっていても、心と体は反射的に反応してしまった。
侑李さんが会計を済ませ、ふたりでお礼を言ってお店を後にする。
外に出た直後、彼が私の耳元に顔を近づけてきた。
「はい」
さきほどのスタイリストさんは私を席に通すと、丁寧に挨拶をしてくれた。
私も名字だけ告げたけれど、侑李さんが私との関係をどう話しているのかわからないから大人しくしていることにする。
髪型やメイクについて説明したり、他愛のない世間話を振ってくれたりと、特に私たちのことを尋ねてはこなかった。
安心しつつ身を委ねているうちに、ヘアメイクが完了した。
「これで終わりです。なにか気になるところはありますか?」
いつもよりもラメが多いメイクなのに、ドレスを着ているから派手には見えない。
髪はサイドを編み込まれ、ルーズさを残しながら後ろで綺麗に纏められている。
ネックレスに合わせて一粒パールのヘアアクセが複数個ちりばめられ、上品な仕上がりだ。
「いえ、私は特には……」
「では、こちらへどうぞ」
店長さんに案内されるがまま、侑李さんが待つソファの方へと移動する。
顔を上げた彼が私を見た瞬間、瞳が優しく緩められた。
「似合ってるよ」
かあっと、頬が熱くなる。
頭ではお世辞だとわかっていても、心と体は反射的に反応してしまった。
侑李さんが会計を済ませ、ふたりでお礼を言ってお店を後にする。
外に出た直後、彼が私の耳元に顔を近づけてきた。



