契約外の初夜で、女嫌い弁護士は独占愛を解き放つ~ママになっても愛し尽くされています~

 キスをされていると理解した時には、思考が停止寸前で。唇を押しつけられるようにされても、逃げることも身じろぐこともできなかった。
 これがファーストキス。


 程なくして温もりが離れたかと思うと、再び唇が降ってくる。
 人生で二度目のキスに、胸の奥がキュンと締めつけられて……。気づけば、侑李さんの唇を受け入れるように、私は瞼を閉じてしまっていた。


 彼が私の唇を啄むようにして、何度も何度もくちづけが繰り返されていく。
 三回、四回、五回……と頭の片隅で数えていられたのは、いつまでだっただろう。
 不意に舌が押し入ってきた時には、もう回数なんてわからなくなっていた。


 熱い塊が私の舌をいたずらにつつき、歯列をなぞっていく。
 くすぐったさとゾクゾクする感覚に身を引きそうになると、侑李さんが私の背中に当てたままの手を下ろし、腰のあたりでグッと力を込めた。
 ほぼ同時に、舌が捕らえられる。


 濡れた舌が私の舌の表面を撫で、側面を愛でるようにうごめき、ゆっくりと確実に搦め取っていく。
 下腹部の底からなにかが込み上げてくるようで、全身がゾクッと粟立った。


 呼吸の仕方がわからないこともあいまって苦しさもあるのに、このままもっと……と願い始めてしまう。
 頭の中では『ダメ』と私が言う。
 けれど、心も体も逃げられない私が、彼のキスを求めている。