だからこそ、たったこれだけのことでも打ち明けてくれたのが嬉しい。
詳細がわからなくても、侑李さんから信頼されている気がしたから。
ただ、それとは別に彼のことがますます心配になってしまう。
すると、侑李さんがふっと口元を緩めた。
「そんな顔をしなくてもいい。証拠は揃えられたし、このままいけば負けることはないから」
「よかった……。大変だと思いますけど、無理しないでくださいね。私にできることがあれば、なんでも言ってください」
心からそう思っていて、ごく自然と言葉にしていた。
ふと、部屋が静寂に包まれる。
再び降りた沈黙に戸惑いそうになった時、彼の手が伸びてきて私の髪に触れた。
「それは……どっちだ?」
真っ直ぐな目で見つめられ、息を呑んでしまう。
「家政婦としてなのか、婚約者としてなのか」
侑李さんがなにを思って、そんなことを訊いたのか、そこに深い意味はあるのか。
どちらもわからなくて、答えが出てこない。
(〝偽の〟が抜けてます……)
頭の片隅では冷静に突っ込んでいるのに、鼓動はとてもうるさかった。
触れられた髪から彼の体温が伝わってくるかのような錯覚に陥って、こらえ切れずに身を引いた直後。
「きゃっ……!」
目測を誤ってソファから落ちそうになり、咄嗟に目を瞑った。
詳細がわからなくても、侑李さんから信頼されている気がしたから。
ただ、それとは別に彼のことがますます心配になってしまう。
すると、侑李さんがふっと口元を緩めた。
「そんな顔をしなくてもいい。証拠は揃えられたし、このままいけば負けることはないから」
「よかった……。大変だと思いますけど、無理しないでくださいね。私にできることがあれば、なんでも言ってください」
心からそう思っていて、ごく自然と言葉にしていた。
ふと、部屋が静寂に包まれる。
再び降りた沈黙に戸惑いそうになった時、彼の手が伸びてきて私の髪に触れた。
「それは……どっちだ?」
真っ直ぐな目で見つめられ、息を呑んでしまう。
「家政婦としてなのか、婚約者としてなのか」
侑李さんがなにを思って、そんなことを訊いたのか、そこに深い意味はあるのか。
どちらもわからなくて、答えが出てこない。
(〝偽の〟が抜けてます……)
頭の片隅では冷静に突っ込んでいるのに、鼓動はとてもうるさかった。
触れられた髪から彼の体温が伝わってくるかのような錯覚に陥って、こらえ切れずに身を引いた直後。
「きゃっ……!」
目測を誤ってソファから落ちそうになり、咄嗟に目を瞑った。



