「変わったお店ですね」
「そうだな。ただ、メニューはシェフの気まぐれで出されるから、俺も日本食と中華を食べたことは一回ずつしかないが……。でも、味の保証はできる」
「じゃあ、今度お店にも行ってみます」
心なしか、彼の表情が和らいだ気がする。
自然と肩の力が抜けてホッとした直後、不意に櫻庭さんがフォークを置き、私を真っ直ぐ見つめてきた。
「今日は本当に申し訳なかった」
突然のことに慌てながらも、咄嗟に首を横に振る。
「いえ……。私の方こそ、ご連絡を待たずに会社に行ってしまいすみませんでした」
「いや、いいんだ。結果的に、辻山さんが来てくれて助かったから」
その言いぶりだと、封筒はいらなかったのだろう。
理由はともかく、今日は必要がなくなったのは察して、ますます申し訳なくなる。
「まず、今日のことは本当に申し訳なかったし、必ずお詫びとお礼はさせてほしい」
「そんな——」
「その上で、無理を承知でお願いがあるんだ」
私の言葉を遮った櫻庭さんは、神妙な顔をしている。
真剣な双眸で見つめられ、戸惑いながらも口を開いた。
「お願いですか?」
怪訝な声になってしまった私に、彼の口元が強張る。
その顔つきから、とても言いにくいことを頼まれるのだということを悟った。
ただ、内容は見当もつかず、話の続きを待つしかない。
「そうだな。ただ、メニューはシェフの気まぐれで出されるから、俺も日本食と中華を食べたことは一回ずつしかないが……。でも、味の保証はできる」
「じゃあ、今度お店にも行ってみます」
心なしか、彼の表情が和らいだ気がする。
自然と肩の力が抜けてホッとした直後、不意に櫻庭さんがフォークを置き、私を真っ直ぐ見つめてきた。
「今日は本当に申し訳なかった」
突然のことに慌てながらも、咄嗟に首を横に振る。
「いえ……。私の方こそ、ご連絡を待たずに会社に行ってしまいすみませんでした」
「いや、いいんだ。結果的に、辻山さんが来てくれて助かったから」
その言いぶりだと、封筒はいらなかったのだろう。
理由はともかく、今日は必要がなくなったのは察して、ますます申し訳なくなる。
「まず、今日のことは本当に申し訳なかったし、必ずお詫びとお礼はさせてほしい」
「そんな——」
「その上で、無理を承知でお願いがあるんだ」
私の言葉を遮った櫻庭さんは、神妙な顔をしている。
真剣な双眸で見つめられ、戸惑いながらも口を開いた。
「お願いですか?」
怪訝な声になってしまった私に、彼の口元が強張る。
その顔つきから、とても言いにくいことを頼まれるのだということを悟った。
ただ、内容は見当もつかず、話の続きを待つしかない。



