契約外の初夜で、女嫌い弁護士は独占愛を解き放つ~ママになっても愛し尽くされています~

 ロボット掃除機のスイッチを入れ、洗濯機を回している間にバスルームの掃除へ。
 時間通りに終わった洗濯物を、乾燥機と浴室乾燥機を使って乾燥させる。
その隙に、すべての部屋の窓や床を拭いて景観のいいバルコニーも綺麗にし、カーテンが閉められた書斎の様子を気にしつつも寝室からリビングに戻る。


 キッチンはとても綺麗だったため、全体を軽く拭いて水回りだけ丁寧に磨く。
 乾燥が終わった衣類を片付けてからワイシャツにアイロンをかけ、最後に洗面台とトイレの清掃も済ませると、もともと整えられていた部屋がさらに綺麗になった。


「櫻庭さん」


 最終チェックをしてから書斎のドアをノックし、返事が聞こえてから「失礼します」と断って、ドアを開ける。
 奥のデスクにいた櫻庭さんが、ワークチェアごとくるりと振り返った。


「すべて終わりました」
「えっ? もう?」


 目を見開いた彼に、笑みを浮かべて「はい」と首を縦に振る。


「ワイシャツのアイロンがけも?」
「はい。ご要望にはありませんでしたが、脚立をお借りして各部屋のライトや壁、網戸も拭きました。それと、布団クリーナーがありましたので、ベッドも掃除をさせていただきました。時間が余ったので、他になにかあればと思いまして」
「……そんなことまでしてくれたのか」