契約外の初夜で、女嫌い弁護士は独占愛を解き放つ~ママになっても愛し尽くされています~

 広い玄関から続くゆとりのある廊下を進み、リビングに案内される。
 二五帖はありそうなリビングダイニングには、入ってすぐ左手にカウンターキッチンが設置されていた。


「あっちが寝室、向こうが書斎になってる。バルコニーはこの二部屋と繋がってる」


 キッチンに入らずに真っ直ぐ進むと寝室があり、リビングのドアの正面に位置しているのが書斎のようだ。
 寝室とキッチンの間にあるスペースの先のドアは、バスルームだと説明された。


「ドアを開けると洗面台とランドリールームで、その奥がバスルームだ。トイレは玄関を入ってすぐ左にある」
「はい」
「今日は掃除と洗濯を頼みたい。掃除は書斎以外すべてだ。書斎の資料は守秘義務があるものが多いから立ち入らないでほしい」
「承知しました」
「俺は書斎にいる。なにかあれば声をかけてもらって構わないが、なにもなければすべての作業が終わるまで話しかけないでほしい」
「はい。では、掃除道具はどちらに? それと、洗濯物を片付ける場所を教えていただけますか」
「掃除道具は、あの中に一通り入ってる」


 リビングの端にあるドア付きの収納スペースを指差され、目視で確認してから頷く。