「それだけじゃありません。実は、私もストーカーというか……ある人からしつこく連絡が来てて……」
「もしかして、パーティーの時に会ったあの男か?」
侑李さんは、あの時からなにかを感じていたのかもしれない。
私が「はい」と答えると、彼が眉をグッと寄せた。
「最近は連絡はないんですが、大丈夫だという保障はもありません。その人とのトラブルで、前の会社を辞めることになったのもありますし……」
「どういうことだ?」
さらに険しい表情になった侑李さんに、私は経緯を大まかに話した。
中郷課長のこと、不倫疑惑、課長の奥さんが私の先輩でお世話になっていたこと。
一時期から連絡はないけれど、パーティーの日に『また連絡する』と言いながらもコンタクトがないことが逆に不気味だと思っている……とも告げた。
「どうして相談してくれなかったんだ……。いや、那湖は自分からこんなこと言うわけがないか……」
侑李さんは、私の性格を見抜いている。
それに喜びを感じた反面、後悔を滲ませた彼の表情に胸がズキッと痛んだ。
「せめて、あの時に俺がきちんと話を聞いておけば、那湖の不安を少しでも和らげたかもしれないのに……。俺は、自分のことばかりだったな……。本当にごめん」
「侑李さんは悪くありません。侑李さんに迷惑をかけたくないという気持ちはもちろん強かったですが、本当は不倫疑惑で退職したなんて侑李さんには知られたくなかったんです……。もし幻滅されたら、って思うと怖くて……」
「幻滅なんかしない。それに、那湖がそんな人間じゃないこともわかってるつもりだ」
「もしかして、パーティーの時に会ったあの男か?」
侑李さんは、あの時からなにかを感じていたのかもしれない。
私が「はい」と答えると、彼が眉をグッと寄せた。
「最近は連絡はないんですが、大丈夫だという保障はもありません。その人とのトラブルで、前の会社を辞めることになったのもありますし……」
「どういうことだ?」
さらに険しい表情になった侑李さんに、私は経緯を大まかに話した。
中郷課長のこと、不倫疑惑、課長の奥さんが私の先輩でお世話になっていたこと。
一時期から連絡はないけれど、パーティーの日に『また連絡する』と言いながらもコンタクトがないことが逆に不気味だと思っている……とも告げた。
「どうして相談してくれなかったんだ……。いや、那湖は自分からこんなこと言うわけがないか……」
侑李さんは、私の性格を見抜いている。
それに喜びを感じた反面、後悔を滲ませた彼の表情に胸がズキッと痛んだ。
「せめて、あの時に俺がきちんと話を聞いておけば、那湖の不安を少しでも和らげたかもしれないのに……。俺は、自分のことばかりだったな……。本当にごめん」
「侑李さんは悪くありません。侑李さんに迷惑をかけたくないという気持ちはもちろん強かったですが、本当は不倫疑惑で退職したなんて侑李さんには知られたくなかったんです……。もし幻滅されたら、って思うと怖くて……」
「幻滅なんかしない。それに、那湖がそんな人間じゃないこともわかってるつもりだ」



