契約外の初夜で、女嫌い弁護士は独占愛を解き放つ~ママになっても愛し尽くされています~

 自分が思っているよりもずっと浅はかで、そしてあの頃からちっとも成長できていないことに気づかされて情けなくなった。
 妊娠している以上、私の人生はもう自分だけのものじゃない。
 つまり、子どものことを一番に考えて行動しなければいけないのに……。


「ダメだな、私……。また間違えるところだった」
「大丈夫だよ。今度はまだ全然間に合うよ。だって、侑李さんは那湖に気持ちを伝えてくれたんでしょ?」
「うん」
「だったら、悩みも不安も全部伝えればいいんだよ。なんとなくだけど、侑李さんは那湖が思ってる以上に那湖が好きなんじゃないかな。って、恋愛経験がない私が言っても説得力がないけど」
「ううん。深雪のおかげで、大事なものを見失わずに済んだよ。ありがとう」
「どういたしまして」


 深雪が安堵交じりの優しい笑みを浮かべる。
 その後、「じゃあ、もっと詳しく聞かせてもらおうかな」と言われ、彼女から質問攻めに遭ったのだった——。