「まず、相手が告白してくれてるんだから、大事なのは住む世界より那湖の気持ちじゃないの? あと、住む世界って言うけど、そもそも侑李さんが那湖を選んだんだよね? 偽の婚約者であっても、好意がない人間にそんなこと頼まないと思うよ」
「それはたぶん、その時一番頼りやすかったからで……」
「いくらなんでも、誰にでもそんなこと頼まないと思うよ。そりゃあ、そういうサービスとかあるし、お金を払って頼むならわかるけど……」
納得していない様子の深雪が、「それと」と続ける。
「中郷のことだって、相談してみればいいじゃない。弁護士なんだし、こういう事態に対してもプロなんだから、むしろ甘えさせてもらえばいいんじゃないかな。警察はどうせ動いてくれないし、自力で解決するより心強いと思うよ」
「そんな……。個人的なことで侑李さんに迷惑かけるわけには……」
「先に迷惑かけるようなことをしたのは、相手の方だと思うんだけど……」
ためらってばかりの私に、彼女がため息を漏らす。
「じゃあ、この話はひとまず置いておくとして……。那湖は、またあの時みたいに自分を犠牲にするつもりなの?」
初めて厳しい表情を向けられ、ハッとする。
「それはたぶん、その時一番頼りやすかったからで……」
「いくらなんでも、誰にでもそんなこと頼まないと思うよ。そりゃあ、そういうサービスとかあるし、お金を払って頼むならわかるけど……」
納得していない様子の深雪が、「それと」と続ける。
「中郷のことだって、相談してみればいいじゃない。弁護士なんだし、こういう事態に対してもプロなんだから、むしろ甘えさせてもらえばいいんじゃないかな。警察はどうせ動いてくれないし、自力で解決するより心強いと思うよ」
「そんな……。個人的なことで侑李さんに迷惑かけるわけには……」
「先に迷惑かけるようなことをしたのは、相手の方だと思うんだけど……」
ためらってばかりの私に、彼女がため息を漏らす。
「じゃあ、この話はひとまず置いておくとして……。那湖は、またあの時みたいに自分を犠牲にするつもりなの?」
初めて厳しい表情を向けられ、ハッとする。



