ガラス張りの自動ドアを通り抜け、ロビーに足を踏み入れる。
三台のテーブルをそれぞれ上質なカウチソファが囲んでいて、各テーブルに置かれた花瓶にはひまわりとかすみ草が活けられていた。
全面がガラスの一枚窓からロビー全体に光が差し込み、とても明るい。
右側を見ると、黒い自動ドアとオートロックシステムが設置されていた。
部屋番号の一八〇二を押すと、すぐに『はい』と男性の声で対応された。
「花本パートナーサービスの辻山です」
カメラに映るように社員証を翳し、笑顔で頭を下げる。
『エントランスでコンシェルジュに声をかけて上がってきてください』
私が返事をすると、目の前のドアが開いた。
エントランスも太陽光が差して明るく、男女一名ずつのコンシェルジュがフロントに立っている。
私が社名と名前を告げると、女性スタッフにエレベーターホールに案内された。
ドアが開いたエレベーターに促され、彼女にお礼を告げる。
高速エレベーターは、あっという間に私を十八階まで運んだ。
静かな廊下を進んで櫻庭さんの部屋番号の前に着き、【Sakuraba】という表札を確認してからインターホンを押すと、程なくしてドアが開いた。
「はじめまして。花本パートナーサービスの辻山です。本日はよろしくお願いいたします」
彼の顔を見るなり頭を深々と下げた私は、緊張しながらも姿勢を正す。
直後、真っ直ぐな双眸と私の視線がぶつかり、無意識に息を呑んだ。
三台のテーブルをそれぞれ上質なカウチソファが囲んでいて、各テーブルに置かれた花瓶にはひまわりとかすみ草が活けられていた。
全面がガラスの一枚窓からロビー全体に光が差し込み、とても明るい。
右側を見ると、黒い自動ドアとオートロックシステムが設置されていた。
部屋番号の一八〇二を押すと、すぐに『はい』と男性の声で対応された。
「花本パートナーサービスの辻山です」
カメラに映るように社員証を翳し、笑顔で頭を下げる。
『エントランスでコンシェルジュに声をかけて上がってきてください』
私が返事をすると、目の前のドアが開いた。
エントランスも太陽光が差して明るく、男女一名ずつのコンシェルジュがフロントに立っている。
私が社名と名前を告げると、女性スタッフにエレベーターホールに案内された。
ドアが開いたエレベーターに促され、彼女にお礼を告げる。
高速エレベーターは、あっという間に私を十八階まで運んだ。
静かな廊下を進んで櫻庭さんの部屋番号の前に着き、【Sakuraba】という表札を確認してからインターホンを押すと、程なくしてドアが開いた。
「はじめまして。花本パートナーサービスの辻山です。本日はよろしくお願いいたします」
彼の顔を見るなり頭を深々と下げた私は、緊張しながらも姿勢を正す。
直後、真っ直ぐな双眸と私の視線がぶつかり、無意識に息を呑んだ。



