ただ、これで問題がすべて解決するわけじゃない。
仕事中に吐きそうになったからといって、お客様の家ではトイレを借りにくい。
妊娠していることを会社にもお客様にも明かしていないから、なおのこと不調を勘づかれたくないというのもある。
だからといって、吐き気をコントロールできるわけじゃない。
いい加減、さっちゃんに相談しなければいけないことはわかっていた。
けれど、私はまだ気持ちが固まっていない。
侑李さんのことは好き。
これは恋愛感情だと、まともな恋愛経験がなくてもわかっている。
そして、毎日届く彼からの体調を気遣うメッセージを読むたび、想いは募っていく。
相変わらず堕胎という選択肢もなく、侑李さんの気持ちを疑ってもないのだから、自分がどうするべきなのかも頭ではわかっているはずなのに、まだ動けずにいる。
つまり、一週間が経ってもなにも変わっていないのだ。
このままではいけないと思いながらも、ため息が漏れてしまう。
「せっかくもうすぐ結婚するのに幸せが逃げるよ~」
直後、背後から明るく声をかけられ、肩をポンッと叩かれた。
「深雪」
「お待たせ。遅くなってごめんね」
ざわつくカフェの一角で、深雪が笑顔を見せる。
「ううん、大丈夫だよ。それより、私の方こそいきなり誘ってごめんね」
「私も那湖に会いたかったし、誘ってくれて嬉しいよ。とりあえず先に頼もうか」
和食がメインのカフェを選んだのは、私の提案だった。
苦手なものはほとんどないけれど、つわりが始まってからは和食ばかり食べたくなるため、恐らく体が欲しているのだろう。
仕事中に吐きそうになったからといって、お客様の家ではトイレを借りにくい。
妊娠していることを会社にもお客様にも明かしていないから、なおのこと不調を勘づかれたくないというのもある。
だからといって、吐き気をコントロールできるわけじゃない。
いい加減、さっちゃんに相談しなければいけないことはわかっていた。
けれど、私はまだ気持ちが固まっていない。
侑李さんのことは好き。
これは恋愛感情だと、まともな恋愛経験がなくてもわかっている。
そして、毎日届く彼からの体調を気遣うメッセージを読むたび、想いは募っていく。
相変わらず堕胎という選択肢もなく、侑李さんの気持ちを疑ってもないのだから、自分がどうするべきなのかも頭ではわかっているはずなのに、まだ動けずにいる。
つまり、一週間が経ってもなにも変わっていないのだ。
このままではいけないと思いながらも、ため息が漏れてしまう。
「せっかくもうすぐ結婚するのに幸せが逃げるよ~」
直後、背後から明るく声をかけられ、肩をポンッと叩かれた。
「深雪」
「お待たせ。遅くなってごめんね」
ざわつくカフェの一角で、深雪が笑顔を見せる。
「ううん、大丈夫だよ。それより、私の方こそいきなり誘ってごめんね」
「私も那湖に会いたかったし、誘ってくれて嬉しいよ。とりあえず先に頼もうか」
和食がメインのカフェを選んだのは、私の提案だった。
苦手なものはほとんどないけれど、つわりが始まってからは和食ばかり食べたくなるため、恐らく体が欲しているのだろう。



