契約外の初夜で、女嫌い弁護士は独占愛を解き放つ~ママになっても愛し尽くされています~


 ** *


 それから一週間が経った。


 検査薬を使った二日後に婦人科を受診すると、やっぱり妊娠していた。
 この一週間で侑李さんの家を訪れるのは、今日で三回目。
 その間、彼とは一度も会えていない。


 運がいいのか悪いのか、私が訪問しても侑李さんは仕事に行っていて、週に二度ほど共にしていた夕食も今週は一度も一緒に食べられていなかった。
 彼からは、体調を気遣うメッセージが何度か送られてきたくらい。
 先週は【食事の支度をしなくていい】と業務連絡をもらっていたから、また忙しいのだろう。


 早く話さなければいけない。
 そう思う反面、日が経つにつれて言い出しにくくなっていく。
 幸い、つわりはまだ始まっていないけれど、きっと時間の問題だろう。
 症状に個人差があるとはいえ、私は依頼先で食事の支度をすることが多いため、場合によっては業務に大きな支障を来す可能性がある。
 いずれにしても、今夜こそは侑李さんに電話をしようと決めていた。


 重い気持ちのまま掃除を済ませ、乾燥機に入れていた洗濯物を出そうとランドリールームに向かう。
 そして、いつも通りに洗濯機のドアを開けた直後。

「ッ、うっ……!」

 柔軟剤の匂いがふわっと漂い、急激に吐き気を催した。