「すまない。那湖から言い出しにくいのは当然なんだから、俺がもっと早くに気づくべきだった……」
「侑李さんのせいじゃありません! ちょっと体調が悪いかなって思ってたのは事実ですけど、本当にたいしたことがないと思ってたんです」
「だとしても、那湖が料理を残してる時点……いや、気をつけていればそれよりも前に気づけたはずだ。本当にごめん……」
「私の方こそ、ごめんなさい……。かえってご迷惑をおかけしてしまいました……」
「迷惑だなんて思ってない。だが、今度からはちゃんと言ってほしい。那湖に余計な我慢はさせたくないから」
「はい……」
小さく頷くと、侑李さんが私を抱き寄せた。
「っ……。あの……」
「ん?」
今夜も、私は彼の服を借りている。
質のいいスウェットの上下セットは大きいながらもどうにか着れたけれど、服からは侑李さんの匂いがする。
しかも、ベッドも彼の香りがして、目の前には本人がいる……という状況だ。
もうキャパシティがオーバーしているというのに、抱きしめられたら頭も心も体もパンクしてしまいそう。
「離してもらえませんか?」
「どうして?」
「それ、は……」
「那湖が嫌なら離すが、そうじゃないなら今夜はこうしていたいんだ」
「嫌なわけじゃ……。でも、恥ずかしいというか、落ち着かなくて……」
今日の侑李さんは、いつにも増して優しい。
それだけじゃなくて、どこか甘い空気を漂わせている。
体調が悪くて弱っているからそう感じるだけだろうけれど、どちらにしても羞恥と緊張で平常心ではいられなくなってくる。
「侑李さんのせいじゃありません! ちょっと体調が悪いかなって思ってたのは事実ですけど、本当にたいしたことがないと思ってたんです」
「だとしても、那湖が料理を残してる時点……いや、気をつけていればそれよりも前に気づけたはずだ。本当にごめん……」
「私の方こそ、ごめんなさい……。かえってご迷惑をおかけしてしまいました……」
「迷惑だなんて思ってない。だが、今度からはちゃんと言ってほしい。那湖に余計な我慢はさせたくないから」
「はい……」
小さく頷くと、侑李さんが私を抱き寄せた。
「っ……。あの……」
「ん?」
今夜も、私は彼の服を借りている。
質のいいスウェットの上下セットは大きいながらもどうにか着れたけれど、服からは侑李さんの匂いがする。
しかも、ベッドも彼の香りがして、目の前には本人がいる……という状況だ。
もうキャパシティがオーバーしているというのに、抱きしめられたら頭も心も体もパンクしてしまいそう。
「離してもらえませんか?」
「どうして?」
「それ、は……」
「那湖が嫌なら離すが、そうじゃないなら今夜はこうしていたいんだ」
「嫌なわけじゃ……。でも、恥ずかしいというか、落ち着かなくて……」
今日の侑李さんは、いつにも増して優しい。
それだけじゃなくて、どこか甘い空気を漂わせている。
体調が悪くて弱っているからそう感じるだけだろうけれど、どちらにしても羞恥と緊張で平常心ではいられなくなってくる。



