「おれらは、万龍っつう暴走族だ!」
ばん…りゅう?
「蒼龍会は若の親父さんたちがいまは引っ張ってってるが、若い連中をまとめあげるために作られたのが、万龍だ!」
「つまり、蒼龍会とは別物?」
「つってもまあ、蒼龍会のバックがあるから万龍って名はあんま知らねーんだみんな。」
わたしも阿修羅にいたときから、蒼龍会って名は耳にしたことがあるけど、万龍は初めて聞く。
「だから!おれらは蒼龍会の人とも関わることもねーんだよ!大きい抗争でもねー限りな!」
だから任せな!とでも言いたげな笑顔をこっちに向けてくる。
「…じゃあ時間もないし、お願いします。」
「よっしゃー!まかせとけ!おれは颯(hayate)!」
短髪で派手な赤髪の犬歯が特徴的な彼は颯というらしい。
「珠莉よ。運転よろしくね。颯。」
「おう!」
なんだか颯と話してると、犬と話してる気になってしまう。

