甘くて危険なキミが好き


家に着いたところで特にすることもないしただぼーと天井を見上げてみる。


仕事行こうにも鍵すら開いてないだろうし。






「孤独だなーー……。」





父はわたしが2歳の頃に交通事故でこの世を去った。

母もそのストレスからか6歳の頃に病死してしまった。


わたしはただ転々と親戚の家を周り暮らしていた。


高校生にあがった頃だった。


叔母がわたしを訪ねて親戚の家まで来た。


「あんた。うちに住むかい?」


はじめてだった。勧誘してくれる親戚は誰もいなくて、叔母ははやくに家族と縁を切り家を飛び出したらしくわたしの話を噂程度に聞き訪ねてきてくれたらしい。


「いいの?」


「ただし、条件付きね。」


そういって連れてこられたのが蒼龍街だった。


今でも鮮明に思い出すあの日。



こんな夜なのに煌びやかに輝く街を生まれてはじめて見たから。