次の日の朝


「よぉ。裏切りもの。」


そういって絡んできたのは由來だった。


「わざわざ絡んでくる必要ある?」


そういって由來を睨むと返ってきたのは1発のグーパンチだった。


しかもまた腹に。


「ごほっごほっ……」


航也に蹴られていたのを見てからか、由來はわたしには暴力を振るうようになった。

女は絶対に守らないとな!なんて言ってたのに。

裏世界では女買って好き勝手してるくせに。


「阿修羅って。姫の知らないとこでは好き勝手してたんだってね。」


そう言い残すと由來ははぁ?と慌てた様子だった


「用はそれだけ?ならもう行くから。」


わたしは教室に入ったのだがーー。


「ーーーーは?机どこ。」


わたしの机だけ消えている。


「航也くんたちのこと裏ではバカにしてたらしいよ。」

「夢愛ちゃんも可哀想…」


夢愛はクラスの女の子たちの中心にいた


女の子に嫌われていた夢愛は1人が嫌でわたしに声かけてきたくせに。


「はぁ。しょーもな。」


そういって教室を出るわたし


「もういい。早退しよ。」


わたしはそう言って保健室に向かった。