甘くて危険なキミが好き


まだエレベーターの前にはたくさん人がいて怖かったけど、守るように前を歩いてくれる琉陽さんがなにより救いだった。


「まぁもう関わる気はないけど、今日はごめんね。」


車に入りシートベルトをつけると、琉陽さんは少し頭を下げた。


「いえ。全然。それより朔真のお兄さんだったなんて。驚きです。」


「僕も驚いたよ。君が蒼龍街に出入りする人間だったなんて。阿修羅には黙ってるの?」


「はい。まぁとくに言うつもりはありませんね。それに縁切られたも同然なので。」


元姫なので。


「まぁそうだよね」


彼はまた微笑むとアクセルを踏んだ。


「じゃあこのことは朔真には黙っておくから。」


「そうしてくれると助かります。」


「もう裏路地なんて入るんじゃないよ。それじゃ、おやすみ。」


そう言って遠くなる車

ヤクザに家教えるのはいかがなものかと思いすこし離れた所でおろしてもらったので少し歩いた。



最近になって色んなことが起きすぎててこの日の夜はすぐに眠りについてしまった。