甘くて危険なキミが好き


「……」


誰も口を開かずただじっとボスが話すのを待っているって感じがした。


「……お前。阿修羅でみたことある顔だな。」


「!?」


部屋にいた人たち全員の視線を集める。


「そうよ。阿修羅で2日前まで姫だったね。あぁ、日付変わってるし3日前かしら。」


再び沈黙が続く。


「阿修羅ってさー高校生たちで活動してる暴走族だよね?しかも外の世界で。」


外の世界とはおそらく、この蒼龍街の私有地ではないところという意味だろう。


「雲雀なんで知ってるの?」

目の前であの可愛い男の子が口を開いた。

ヒバリとはおそらくこのボスのこと


「阿修羅はよくうちのシマの女にちょっかい出してたからね。それでよく内偵してたんだよ。だから、ここに君を連れてきたってのもあるね」


リュウヒが代わりに話す


「もしかして、しらなかった?」


「女って……うそでしょ。」


つまり、わたしに隠れて浮気してたってこと?


「阿修羅の総長よくイキってたよなーそのくせ女と寝るときはマグロらしいし」


「だせー」と笑いながら航也の話をする彼ら


「……っ、」


唯一の女友達も失って、だいすきだった彼氏も浮気してて……


ほんとつくづく笑えてくる。


「……朔真ってやつ来たことある?」


「朔真?あーあいつは俺らが送ったスパイ」


「……あ、リュウヒってもしかしてお兄さん?」


よく見たらすごく似てる。

顔はもちろんのこと落ち着いた雰囲気もすっごく似てた。