甘くて危険なキミが好き

時計を見ると終電まで10分をきっていた


車だそうか?と聞いてくれているけどへーき!と言って走って最寄り駅まで向かう。


未成年を働かせてくれているだけでもありがたいのに、車まで出させるのは叔母さんに申し訳なくて終電逃したとき以外では車は頼まないようにしている。


「おつかれっす!」とたくさんのボーイさんに声をかけられながら店を出た。



あと7分ーーーー!!!!

よしちょっと危ないけど裏路地からいこう!

多少は近道になるはず!


なんて思っていたわたしがバカだった。


「ーーわっ!!!」


「ねーちゃん1人??かわいー。いまからどう?」


「えーいま終電逃しそうでやばいからできれば手離してほしーなおにーさん」


「えー?いいの?じゃーあそこのホテルいくかー」


やばい。会話通じないタイプだ。

お酒の匂いはしないし、クスリやってんの?


とにかく逃げなきゃ……!!!!


「ーー探したよ?アンドーさん。」

声のするほうに目を向けると明らかにヤクザであろう2人組と大通りに黒塗りの車が停まっているのが見えた。

「やっべ、ー」

わたしの手を離して逃げようとした瞬間バキッと鈍い音が聞こえアンドーさんとやらがふっとばされていた。

「うわあれ完全にアゴ外れた音したぞ。」

「おいおい連れて帰るって約束なのに喋れなくさせてどーすんだよ」