伝説の最強美少女。ただし(引きこもりコミュ障付き)

そして、そこでついに私の堪忍袋の緒が切れた。


「てかそもそも学校とか行く必要無いんですよ。大学卒業してるんで。それなのにお母さんが行けって、今日ぅ?! おかしいでしょ! そこに私の意思はありますか?! 私はねぇ! 部屋に引きこもってゲーム出来てりゃなんでもいいんですよ!! というかはいつもいつも行動が急で─────」

「え、えぇ……?」





「─────それに料理すると絶対に暗黒物質生み出すし! なんで卵かけご飯作るだけで焦げ臭い匂いを発する暗黒物質ができるんですかね!? 卵とご飯で黒くなる要素ありますか?! なんで熱したんだよ! 人が目を離した隙にもはやプロフェッショナル並に暗黒物質作り出してんじゃねぇよ!! もう暗黒物質職人にでもなっちまえ!!」



「葵さん、大変なんですねぇ……」



「そうなんですよ……! 理人くん分かってくれますか?! 家事ほぼ全般完璧なのに料理だけはとんでもないんですよ! 」



「分かります……! 僕の身内にもいるんですよね。料理が異常に下手な人が……!!」


こうして私と理事長──理人くんは打ち解けた。



「もう葵さんと僕は一番の友達です! ズッ友です! いつでも理事長室に来てくださって構いませんからね!!」