中学校に上がってから “吉見くん”とは 一度も同じクラスにならなかった。 廊下ですれ違っても 話すことはなかった。 それでもどこかで 彼のことを探していた。 朝の昇降口 昼休みの体育館の前 部活の帰り道 他愛ない偶然にすら 意味を探してしまう自分がいた