星の雫 ~私の彼はヤクザの跡取り~

「えっ?あ、いや…その、」

私が言葉を出そうとした瞬間

「…そろそろ下に降りようか。
父さんも母さんも待ってるかも」

ハルカ君は笑顔でそう言って
私の手を引くと、扉を開き部屋から出て
下に続く階段を一緒に降りた。

"ハルカ君に無理やり触れられたなんて思わない"

そう言おうとしたけど
ハルカ君は何か考え込むような…そんな顔をしていて、今は何も言わない方が良いという気がし、
私は黙ったままハルカ君に握られた手を
少しだけ強く握り返した。

するとハルカ君は私の方をチラッと見て
優しく微笑みながら、ただ繋いでいた手を恋人繋ぎにし、一緒に長い廊下を歩いた。