星の雫 ~私の彼はヤクザの跡取り~

「ハルカ君…あの、」

私が声を発すると、
ハルカ君はハッとした表情になり

「あ…ごめんね、ヒカリ。苦しかったよね」

優しいいつもの声で謝りながら私の身体を離すと
シートベルトを締めてくれ、

「啓さん、すみませんでした。
車出して下さい」

さっきまでの低い声ではなく
いつもの穏やかな声で啓さんにも言葉を発した。


「うん、分かったよ」


啓さんもそれ以上特に何かを言う訳ではなく
前を向き直すと、ゆっくりと車を発進させた。