階段を3階まで登り、302号室の前へ。
合鍵を使って開けると、やはり部屋は真っ暗だった。
「やっぱ、まだ仕事から帰ってねぇのか」
大輝は慣れた手つきで玄関の扉の横のスイッチを押す。
「は? 電気つかねぇってなんなんだよ。蛍光灯切れてんのかよ」
スマートフォンの懐中電灯機能をONにし、大輝は靴を脱ぐ。
「冷蔵庫になにか食い物くらいあるだろ」
ビールを飲みながら沙紀を待っていてやろうと、廊下を進みリビングの扉を開けた大輝は目を見開いた。
「……は?」
ベッドとテーブルはあるが、布団やテレビ、棚にたくさん入っていたはずのぬいぐるみがない。
リビングの電気もつかない。
冷蔵庫もない。クローゼットは空っぽ。
まるで誰も住んでいない部屋に、大輝は後ずさりした。
「嘘……だろ」
引っ越した……?
どこへ……?
ガチャンと音がする玄関に驚いた大輝は振り返る。
「誰ですか? 警察を呼びますよ」
「す、すみません。以前ここに住んでいた工藤の知人で。これ合鍵です。返しますので!」
大輝は慌てて靴を履き、マンションから逃げる。
合鍵を手渡された夏目は口の端を上げながら、暁良に『合鍵回収完了です』とメッセージを送信した。
合鍵を使って開けると、やはり部屋は真っ暗だった。
「やっぱ、まだ仕事から帰ってねぇのか」
大輝は慣れた手つきで玄関の扉の横のスイッチを押す。
「は? 電気つかねぇってなんなんだよ。蛍光灯切れてんのかよ」
スマートフォンの懐中電灯機能をONにし、大輝は靴を脱ぐ。
「冷蔵庫になにか食い物くらいあるだろ」
ビールを飲みながら沙紀を待っていてやろうと、廊下を進みリビングの扉を開けた大輝は目を見開いた。
「……は?」
ベッドとテーブルはあるが、布団やテレビ、棚にたくさん入っていたはずのぬいぐるみがない。
リビングの電気もつかない。
冷蔵庫もない。クローゼットは空っぽ。
まるで誰も住んでいない部屋に、大輝は後ずさりした。
「嘘……だろ」
引っ越した……?
どこへ……?
ガチャンと音がする玄関に驚いた大輝は振り返る。
「誰ですか? 警察を呼びますよ」
「す、すみません。以前ここに住んでいた工藤の知人で。これ合鍵です。返しますので!」
大輝は慌てて靴を履き、マンションから逃げる。
合鍵を手渡された夏目は口の端を上げながら、暁良に『合鍵回収完了です』とメッセージを送信した。



