仲良し家族は嘘だらけ⁉

 大聖のばか! あんな態度ならもう二度と口きいてやらないんだから!

 斗真くんがふいに真面目な顔になる。

「もしかして……人には言えないこと?」

「へっ。まあそうだね。斗真くんには言えない」

「ふーん」

 ちょうど先生が入ってきて朝の会が始まった。斗真くんは体をもとの体勢に戻す。

「最近、外が暗くなるのが早くなってきました。危ない人も増えてきているみたいですから、みなさん夜の外出は控えるように」

 先生がつづけて今週の予定を話し始めた。

 私は窓の外を見つめながらはあっとため息をつく。

 これから私の人生、いったいどうなるんだろ。