斗真くんが、いつもと違う?
好戦的な目つきに違和感を覚える。
お嬢様なんて絶対言わない。
そんなこと言うなんて、お兄ちゃんか東雲の人たちくらいしか……。
そう考えてハッとした。
彼らが私をお嬢様なんて呼ぶのは、私が次期リーダーだと知っているからだ。
なら、斗真くんも私が黎明の東雲の次期リーダーだっていうことを知っている……⁉
「ねえ、みくちゃんは僕が本当にただの友達だと思った? 黎明の東雲のことを知らないとでも?」
斗真くんは今朝と同じようにあっという間に距離を詰めてくる。
斗真くんの人差し指が私の頬をすーっとなぞる。
「西明かりって知ってる? 優秀なグループでさあ。頼んだらすぐ東雲のこと調べてくれた。僕知ってるんだ、お兄さんたちのことも、次期リーダーさんのことも」
「まさか……、斗真くんは西明かりのメンバーなの?」
斗真くんはふふっと笑う。
「そう、そのまさかだよ。東雲の皆さんが僕たちをよく思ってないみたいだから。みくちゃんには悪いけど東雲の邪魔をしなきゃいけない」
そんな。本当に斗真くんが敵だったなんて。
さっきから手がガタガタ震えてる。
にげなきゃいけないってわかってるのに、体が思うように動いてくれない。
どうしよう。私はどうすればいい⁉
「い、いつから私が東雲だって知ってたの?」
好戦的な目つきに違和感を覚える。
お嬢様なんて絶対言わない。
そんなこと言うなんて、お兄ちゃんか東雲の人たちくらいしか……。
そう考えてハッとした。
彼らが私をお嬢様なんて呼ぶのは、私が次期リーダーだと知っているからだ。
なら、斗真くんも私が黎明の東雲の次期リーダーだっていうことを知っている……⁉
「ねえ、みくちゃんは僕が本当にただの友達だと思った? 黎明の東雲のことを知らないとでも?」
斗真くんは今朝と同じようにあっという間に距離を詰めてくる。
斗真くんの人差し指が私の頬をすーっとなぞる。
「西明かりって知ってる? 優秀なグループでさあ。頼んだらすぐ東雲のこと調べてくれた。僕知ってるんだ、お兄さんたちのことも、次期リーダーさんのことも」
「まさか……、斗真くんは西明かりのメンバーなの?」
斗真くんはふふっと笑う。
「そう、そのまさかだよ。東雲の皆さんが僕たちをよく思ってないみたいだから。みくちゃんには悪いけど東雲の邪魔をしなきゃいけない」
そんな。本当に斗真くんが敵だったなんて。
さっきから手がガタガタ震えてる。
にげなきゃいけないってわかってるのに、体が思うように動いてくれない。
どうしよう。私はどうすればいい⁉
「い、いつから私が東雲だって知ってたの?」


