彼の問いかけに戸惑いながらも、両親が交通事故で亡くなった事、1人になった私を引き取ってくれた祖母も交通事故にあい、亡くなってしまった事。
立て続けに交通事故が起きてるのに私だけ無傷で助かっているからと、親戚の人達は私といると交通事故に遭うかもしれない、と忌み嫌うように私を引き取ることを避けている事。
そのせいで、行く宛てがなくなってしまった事を伝えた。
「そうか。帰る場所がないんだね」
「・・・はい」
ポツポツと言葉にしたら、段々と私は1人になってしまったんだと実感してしまう。
あの暖かい家にはもう帰れない・・・帰る場所がない・・・それが、私に重くのしかかってくる。
うつむいて孤独感に耐えている時、クスッと笑う声が上から聞こえてくる。
「帰る場所がないなら、私の所に来ると良いよ」
「え・・・?それは・・・」
彼からの誘惑的な言葉は、彼の妖艶な雰囲気と既視感のある中性的のせいで反射的に頷いてしまいそうになる。
魅力的な話ではある。
でも、彼と私は既視感があると言っても初対面のはずだ。
さすがに初対面の人にお世話になるわけにはいかないだろう。
「その代わり、交換条件があるんだ」
「交換条件・・・ですか?」
魅力的な言葉に揺れ動いていた時、交換条件が出される。
なんだろう・・・もし、危険なことだったりしたらどうしよう・・・。
突飛な考えが頭をよぎり、不安になっていると、目の前にいる彼は私を安心させるように優しく微笑んだ。
「大丈夫。そんな不安な顔をしなくても、君に無体を働いたりしないから。ただ、私の神巫女になって欲しいんだ」
「かみみこ・・・?」
聞きなれない言葉に、私はハテナを浮かべる。
普通の巫女なら私も知っている、神社とかにいる白い上着と赤いボトムの服を着た女の人だ。
だけど、神巫女となるとわかりかねる。
「そう。神巫女。私専属で使える人・・・とでも言った方がわかりやすいかな?」
「要するにあなたの使用人ってことですか?」
「うーん・・・ちょっとだけ違うけど・・・あながち間違ってないかな。・・・どう?やってみる?」
彼の問いかけに私は顎に手を当てて考え込む。
気持ち的には圧倒的にやってみたいという気持ちが強い。
だけど、そんなに簡単に決めていいのだろうか。
「あの──」
私が少し考えさせて欲しいと言おうとした時、それを遮るように彼に手を重ねられた。
どうしたのか尋ねようとすると、腰に手を回されて彼の近くへと引き寄せられる。
そして私の頬に手を添えられて、近付いてくる端正な顔が視界いっぱいに広がった。
リップ音と共に額にキスを落とされ、その瞬間に身体が淡く光り出す。
浮世離れした現実に目を白黒させていると、光が落ち着いてくる。
それを確認してから私から体を離し、いたずらが成功した子供のような顔をしている彼。
「ごめんね。君が返事をするまで待つつもりだったんだけど・・・我慢できなかったから神巫女としての契りを交わしちゃった」
「え・・・えぇっ・・・!?」
彼のやわらかい唇の感触が残る額に手を当て、状況を飲み込もうと必死になる。
契りを交わしちゃったってことは私、神巫女になったって事・・・!?
いや、確かに気持ち的にはそっちに傾いていたけど・・・!!
混乱しながら彼を見ると、どこか嬉しそうにはにかんで驚きを隠せない私の様子を見ていた。
だけど・・・彼は行く宛てのない私に帰る場所を与えてくれただけ、文句なんて出てこない。
私は突拍子もない展開に置いてけぼりにされながらも、神巫女として彼の元で過ごすことになった。
立て続けに交通事故が起きてるのに私だけ無傷で助かっているからと、親戚の人達は私といると交通事故に遭うかもしれない、と忌み嫌うように私を引き取ることを避けている事。
そのせいで、行く宛てがなくなってしまった事を伝えた。
「そうか。帰る場所がないんだね」
「・・・はい」
ポツポツと言葉にしたら、段々と私は1人になってしまったんだと実感してしまう。
あの暖かい家にはもう帰れない・・・帰る場所がない・・・それが、私に重くのしかかってくる。
うつむいて孤独感に耐えている時、クスッと笑う声が上から聞こえてくる。
「帰る場所がないなら、私の所に来ると良いよ」
「え・・・?それは・・・」
彼からの誘惑的な言葉は、彼の妖艶な雰囲気と既視感のある中性的のせいで反射的に頷いてしまいそうになる。
魅力的な話ではある。
でも、彼と私は既視感があると言っても初対面のはずだ。
さすがに初対面の人にお世話になるわけにはいかないだろう。
「その代わり、交換条件があるんだ」
「交換条件・・・ですか?」
魅力的な言葉に揺れ動いていた時、交換条件が出される。
なんだろう・・・もし、危険なことだったりしたらどうしよう・・・。
突飛な考えが頭をよぎり、不安になっていると、目の前にいる彼は私を安心させるように優しく微笑んだ。
「大丈夫。そんな不安な顔をしなくても、君に無体を働いたりしないから。ただ、私の神巫女になって欲しいんだ」
「かみみこ・・・?」
聞きなれない言葉に、私はハテナを浮かべる。
普通の巫女なら私も知っている、神社とかにいる白い上着と赤いボトムの服を着た女の人だ。
だけど、神巫女となるとわかりかねる。
「そう。神巫女。私専属で使える人・・・とでも言った方がわかりやすいかな?」
「要するにあなたの使用人ってことですか?」
「うーん・・・ちょっとだけ違うけど・・・あながち間違ってないかな。・・・どう?やってみる?」
彼の問いかけに私は顎に手を当てて考え込む。
気持ち的には圧倒的にやってみたいという気持ちが強い。
だけど、そんなに簡単に決めていいのだろうか。
「あの──」
私が少し考えさせて欲しいと言おうとした時、それを遮るように彼に手を重ねられた。
どうしたのか尋ねようとすると、腰に手を回されて彼の近くへと引き寄せられる。
そして私の頬に手を添えられて、近付いてくる端正な顔が視界いっぱいに広がった。
リップ音と共に額にキスを落とされ、その瞬間に身体が淡く光り出す。
浮世離れした現実に目を白黒させていると、光が落ち着いてくる。
それを確認してから私から体を離し、いたずらが成功した子供のような顔をしている彼。
「ごめんね。君が返事をするまで待つつもりだったんだけど・・・我慢できなかったから神巫女としての契りを交わしちゃった」
「え・・・えぇっ・・・!?」
彼のやわらかい唇の感触が残る額に手を当て、状況を飲み込もうと必死になる。
契りを交わしちゃったってことは私、神巫女になったって事・・・!?
いや、確かに気持ち的にはそっちに傾いていたけど・・・!!
混乱しながら彼を見ると、どこか嬉しそうにはにかんで驚きを隠せない私の様子を見ていた。
だけど・・・彼は行く宛てのない私に帰る場所を与えてくれただけ、文句なんて出てこない。
私は突拍子もない展開に置いてけぼりにされながらも、神巫女として彼の元で過ごすことになった。



