孤高の総帥は初めての恋に溺れる

「違うよ。私はＪＯＡのグランドスタッフよ。
今は出向でラッセル航空のゲートやチェック
インカウンターのハンドリングをやってるの
だから今回少し割引が利いたのよ。
このアイランドリゾートもラッセル社の運営
だからここも少しだけ安く取れたの。
でも高かったけれどね。この前のボーナスが
全部飛んで行ってしまったけれど、それ以上
の経験ができて悔いはないわ」

「そっか、じゃあ今日は目いっぱい楽しんで
払った３倍は取り返さないとな」

「うん、楽しみ」

「じゃあ少しプールで泳ごうか？」

「そうね」

「でも、穂香の水着姿をたくさんの人に
見られるのは嫌だなあ」

「それって、私のスタイルが悪いから？
水着が似合わないってこと？」

「違うよ、穂香が可愛すぎるってこと」

そう言われて頬を染める穂香が純情
すぎる。

色々なプールがあって皆行きたいと言う穂香
に欲張りだなあと言いながら碧斗は穂香を
連れてまずはインフィニテイプールに
向かった。

プールに入って海の方を見ると、プールの境目
がなく海と一体になっているように見える
壮大なプールだ。

プールで泳ぐと言うよりプールに入って
自分自身と海と空の一体感を楽しむという
至福の時を二人は無言で楽しんだ。

つぎは洞窟のあるプールだ。

洞窟の前に滝があり滝のシャワーをくぐると
洞窟内はバーになっていた。

頭からびしょぬれになってしまうが、そこを
くぐらないと洞窟バーには行けないのだ。