イケメンから抜け出したい

「ちなみに難しいから。もう今すぐやるよ、来て」





今から!?





そんなの聞いてないんですけど!!





しかも難しいって……終わった。








センター分けの先輩は、私たちのほうなんか見向きもせず、ズンズン進んでいく。





それについて、他の特待生の三人も早足で歩いていく。




そういえば、誰の名前も聞いていない。




生徒会長は、鷹鳥、だったかな。





他の、センター分けの先輩も、気の強そうな女子も、眼鏡をかけて頭の良さそうな男子も、黒マスクで背の高い男子も。





名札を見ようと思ったけど、タイミングがない。







そんなことより、今はついていくのに精一杯。




みんな歩くのが早すぎる。





途中小走りになって、なんとか追いついて、けどまた離されて、の繰り返しで、校舎の中に入った。







前の説明会のときと同じ玄関から、校舎に入った。