イケメンから抜け出したい

「校長に聞けばわかるんじゃね」




センター分けの先輩が言った。




でもそこまでして聞くことでもないし。






「じゃあ俺あとで聞いといてあげるよー。えーとなんだっけ、石倉だっけ」





生徒会長がきょとんとした顔で言う。





よく間違えられるんだけどさ。岩倉なのに。





ってか聞くの!?





「岩倉です」





「はーい、じゃ聞いてきまあす」






そうして生徒会長は身を翻して校舎のほうへ消えていった。








センター分けの先輩は、しゃがんで話し始めた。





結果、私たちは先輩を見下ろす形となって、少し落ち着かない。






「じゃあ説明する。単刀直入に言うと、特待生は、入りたいクラスを選べる」





「えっ!」





驚いた。




驚いたんだけど、他の三人は真顔すぎて怖い。