私はそう言って、翠寧をC組の人間アーチに押し込んだ。
怒りが爆発する前に。
「あの、それで私はどこに……」
クラスがわからないから、行くところがない。
さっき、生徒会長が指差した場所が、どこだったか覚えていないわけではないけど、自信がない。
もう一度聞こうと思ったら。
「あっはは、ははっ、」
───爆笑、してる?
ずっと笑いが収まることがなく、生徒会長は声をあげて笑っている。
大きい声がそこらじゅうに響いてうるさい。
そのせいで周りもこちらをチラチラと窺ってるし。
「はー、あめちゃんおもろすぎ。あっはははっ」
「は、私?」
この人を放って他の人に聞こうと思ったけど、実際なんて声をかければいいんだろう。



