イケメンから抜け出したい

それから、それよりすごいのが。






二、三年生の、人間アーチ。




あの、二人が左右に立って、その上で手を繋いで、トンネルをつくるやつ。





その長いのが、六つ。






新入生は、それぞれいろんなところから入っている。





どこから入ろう、そう思っていると。






「ちょっと菖蒲、まずはクラス見なきゃでしょ?」




一番手前のところをくぐろうとした私の手を、翠寧がつかんだ。




「えっ?」





もうクラスがわかるの?




そう思いながら、翠寧について行った。





「ほら、ここにクラスがかいてあるじゃん?」




本当だ。




翠寧が指差した先には、『A組』『B組』……とかいてあり、その下に人の名前がびっしり。




F組まである。



実質、六組かな?






「よーし、名前探すぞーっ」