イケメンから抜け出したい

「あーやめー?早くしてよー」




部屋の外から、翠寧の声が聞こえる。




入学式当日、私の家に迎えに来てくれていた翠寧。





「翠寧ごめんーあと二分くらい!てかこの制服めっちゃかわいいねえ」






翠寧は、持ち前の地頭と、それ以上の努力で、無事和泉学園に合格した。





私は受験当日、和泉学園まで翠寧について行った。




私立だから、受験日は公立よりも早い。







まだまだ寒い日が続いていた、受験の一週間後。





翠寧のところに、合格通知が届いた。




でもそれは、あくまでも、学力的な合格なだけで。



次は、面接の試験。




私は、その試験にもついて行った。



そのときの翠寧は、いつもと全く変わらない見た目で、待ち合わせ場所にいた。




普通なら、顔を見られて、合格が決まる試験に、いつもと全く同じ見た目では行かない。




それでも翠寧は、普段と何一つ変わらなかった。