イケメンから抜け出したい

「ああ、ない」



やっぱり、この学校は変わっている。





「それと、寮に住んでもらう」




「うえっ、寮!?」




つまり、家には帰らずに、寮でご飯を食べたり、寝たり、お風呂に入ったり、歯磨きしたり……っていうこと?




どんな感じなんだろう。





「寮は、外からはあまり見えないところにあるから、入学したら案内してやる。そんなボロいところではない」




あまり見えないところ、ってどこなんだろう。





いや、それよりも。




この人、さっきと全然態度が違う。




さっきはもっと、くだけた感じだったけど、今は、やっぱり生徒会長って感じ。





「で、特待生なら学費は無料になるから、お前にはメリットしかない。こんなの、入学しない手はないだろ?」




また、この人は、不敵な笑みを浮かべた。





───でも、私がここに来たのは、断るため。