……それから一週間。交流会が終わってから、私たちは一気に文化祭ムードになった。
「まず、文化祭は私たちの【向坂女子高等学校】の校舎で行われるそうです」
「ということで、今から【1ーB】の文化祭の出し物を決めていきたいと思います」
学級委員の子たちの言葉で、教室は騒がしくなる。
「それでは、意見がある人、いますか?」
教室のあちこちから手が上がり、いろいろな意見が出された。
「コスプレ喫茶」やら「メイドカフェ」やら「レトロ喫茶」やら……飲食店ばっかだな、おい。
「あれ、氷翠は無いのか?希望。氷翠が言えばほぼ100%それになると思うけど」
「そうだね。私はみんなに合わせるよ」
隣の席から話しかけてきた朝陽に、視線だけやって頷く。
そんな私たちの会話をよそに、一番多く票を集めたのは【メイド執事喫茶】だった。
なぜ【執事】なのかは……お察しの通り。
「王子の執事服、絶対似合う~」ということだった。
「でも、飲食店って絶対人気じゃん。大丈夫なの?」
その子の発言に、教室が凍り付いた。
確かに……これは執事服回避のチャンス……!
「そのことなら問題ありません」
学級委員の子が誇らしげに言った。
「実は先日、すでに飲食店争奪戦じゃんけんに、勝利してまいりました」
「おー」と一気に歓声が上がる。
じゃあ、希望はとったけど、もう飲食店は決定してた……ということか。
「ということで、具体的に役割決めていきたいと思います」
「「「はーい」」」
終わったな……私の文化祭。
「やっぱり、執事は如月さんだよね……!」
ですよね……。
結局、執事は私含め5人。メイドは朝陽含め7人……と、少々メイドが多めの、文化祭の準備が始まった。
文化祭の準備とはいえ、接客係の私たちの仕事は、大してない。
だから、今、小道具係の手伝いをしているのだ。
「執事とメイドの人ー。衣装できたから、試着してみてくれる?」
「OKー」
衣装係の子に呼ばれ、完成したという衣装を着てみる。
これを、みんなに見せるのか……。
「まず、文化祭は私たちの【向坂女子高等学校】の校舎で行われるそうです」
「ということで、今から【1ーB】の文化祭の出し物を決めていきたいと思います」
学級委員の子たちの言葉で、教室は騒がしくなる。
「それでは、意見がある人、いますか?」
教室のあちこちから手が上がり、いろいろな意見が出された。
「コスプレ喫茶」やら「メイドカフェ」やら「レトロ喫茶」やら……飲食店ばっかだな、おい。
「あれ、氷翠は無いのか?希望。氷翠が言えばほぼ100%それになると思うけど」
「そうだね。私はみんなに合わせるよ」
隣の席から話しかけてきた朝陽に、視線だけやって頷く。
そんな私たちの会話をよそに、一番多く票を集めたのは【メイド執事喫茶】だった。
なぜ【執事】なのかは……お察しの通り。
「王子の執事服、絶対似合う~」ということだった。
「でも、飲食店って絶対人気じゃん。大丈夫なの?」
その子の発言に、教室が凍り付いた。
確かに……これは執事服回避のチャンス……!
「そのことなら問題ありません」
学級委員の子が誇らしげに言った。
「実は先日、すでに飲食店争奪戦じゃんけんに、勝利してまいりました」
「おー」と一気に歓声が上がる。
じゃあ、希望はとったけど、もう飲食店は決定してた……ということか。
「ということで、具体的に役割決めていきたいと思います」
「「「はーい」」」
終わったな……私の文化祭。
「やっぱり、執事は如月さんだよね……!」
ですよね……。
結局、執事は私含め5人。メイドは朝陽含め7人……と、少々メイドが多めの、文化祭の準備が始まった。
文化祭の準備とはいえ、接客係の私たちの仕事は、大してない。
だから、今、小道具係の手伝いをしているのだ。
「執事とメイドの人ー。衣装できたから、試着してみてくれる?」
「OKー」
衣装係の子に呼ばれ、完成したという衣装を着てみる。
これを、みんなに見せるのか……。


