スケートしてる、君がすき。

 「えー⋯⋯っと?」

 美悠に案内されたのは、スケートリンク。
 ここで遊ぶの?

 「わたし、滑れないよ?」
 「うっそだ〜。
 ま、滑れなかったら教えるよ」
 「ありがとう、!」

 でも、わたし初心者だよ?
 別に運動神経がめっちゃ良い! って訳でもないし。
 ただ柔軟が得意で、沢山回っても全然目が回らなくて、バランス感覚がちょっと他の人より良いだけ。

 「あと10分くらいでさっくん来るって〜」
 「それまでにこのくつ履いて少し滑れるようになってたいな⋯⋯。
 京朔也の前でズッコケてたら恥ずかしいし」
 「大丈夫だよ! ひーちゃんならいける!」

 無責任な⋯⋯と思ったけど、美悠はすごい親身に教えてくれる。

 「オッケーじゃ、リンク行こ〜」
 「そうそう、え、氷の上で手を離して立てるじゃん! 天才!」
 「え、上手! 流石! ちゃんと進んでるんだけどひーちゃんすごお」

 美悠のおかげで色々できるようになった。
 なんか、意外と⋯⋯いけるな、スケート。
 楽しいかも。

 なんか、自然と体が重心を捉えて、するりと前に進んでいくんだよね。
 なんでだろう。