スケートしてる、君がすき。

 「ねえ⋯⋯ひーちゃんってさ、お姉さんいるよね」
 「え? いないよ?」
 「だって⋯⋯!」

 なにを、言ってるの?

 ズキン。

 頭とお腹が痛い。

 知らない大人の女性が脳内をよぎる。

 この人は、だれ?


 「⋯⋯結野⋯⋯ふうかさ───」
 「っ⋯⋯ぅ⋯⋯」


 なんでか、わからないけど涙が止まらない。
 大好きな美悠の前で泣き顔なんてもう二度と見せたくなかったのになあ。




 「ひーちゃん、ごめん。ごめんねえ」

 「わたしも、ごめんね⋯⋯っ」