スケートしてる、君がすき。

 「ていうか、ん? あれ? ひーちゃん、わたしのこと知らなかったの?」

 え?

 「いや、知ってるよ?」
 「あーいや、昔だよぉ。小学校低学年とかのとき」

 小学校低学年⋯⋯?
 私と美悠は違う小学校で、中学校が同じだから仲良くなった、よね?
 え、なんで⋯⋯?

 「も〜、わたし、結構有名な選手だったのにぃ」

 あ、スケート?

 「わたし、スケート興味無かったから⋯⋯」
 「⋯⋯え?」
 「え?」

 ???
 なんで心底驚いたという顔をするの?

 「だって、ひーちゃん、結野陽葵(ゆいのひまり)ちゃん、でしょ?」
 「うん」
 「ほら〜。ふふん」

 勝ち誇っている美悠と、意味がわからないわたし。
 んーと、これ、どうすればいいの、?

 「⋯⋯スケート、かあ」

 ⋯⋯なんだか、懐かしい響きのような気も、するんだ。