スケートしてる、君がすき。

 「え? ねえ、ちょっと何言ってるの陽葵」


 さっきまで滑っていたけれど、スケートを習おうとは思っていなかった。
 自分でも少し驚いているのに、お母さんはもっと驚いているのだろう。

 突発的な行動だけど、でもわたしは言ってからだけど、思った。
 スケート、本気でやりたいって。


 なんでかって言われたら⋯⋯楽しかったから、としか言えない。
 そんな簡単にやれるものじゃないかもしれないんだけど、でも⋯⋯。


 「陽葵、あのね、スケートはたっくさんお金かかるの。それに今から始めてもそんな上手くならないわよ」
 「お母さん、わたし、ちゃんと滑れるんだよ?」
 「⋯⋯」
 「お言葉ですが、お母様。陽葵ちゃん、スケートとってもお上手なんです」