スケートしてる、君がすき。

 「⋯⋯え?! ひーちゃん?! ひーちゃん?!?!」
 「陽葵⋯⋯!!!」





















 気がついたら、白い天井の部屋にいた。
 ⋯⋯ここ、どこ?

 「陽葵!」

 ⋯⋯この声は⋯⋯京朔也?

 「ひーちゃん⋯⋯。
 あのね、あのね、スケートリンクで倒れちゃって⋯⋯お母さん呼んで、それで今事務室にいてね⋯⋯。
 ごめんね。ごめんねえ」

 泣かないで、と美悠に話しかけようとするけど⋯⋯美悠の隣にいる人に気を取られて、声が発せない。

 「⋯⋯陽葵。あんた、なんでスケートリンクなんかにいたの!!」

 お、母さん⋯⋯。

 「ごめんなさい⋯⋯っ」
 「⋯⋯陽葵は良い子でいてねって、いつも言ってるじゃないの」

 ⋯⋯陽葵“は”良い子でいてね、??
 まるで、悪い子がいた、みたいな。
 そんな言い方。

 ⋯⋯あんなよく分からない夢かなにかを見たからだ。
 変な考えをしてしまう。
 いつも言われている言葉なのに、なぜそんなこと考えてしまうの、わたし。