スケートしてる、君がすき。

 「え! ひーちゃんすごいよ!! すごすぎる!! 流石⋯⋯」
 「えへへ。ありがとうっ」

 笑顔で美悠とハイタッチしてると⋯⋯声をかけられた。


 「ねえ、キミ、はじめましてだよね?」

 少し離れたところで滑ってた人だ⋯⋯。
 すごい綺麗でさっきちょっと見てたんだよね。

 ⋯⋯ていうか、この人、ボーイッシュな女の子だ! 可愛いっ。

 「あ、はい───」
 「やっぱり!どっかで習ってた?」
 「え? いえ⋯⋯」

 こ、この人、すごいマシンガントークだなあ。

 「じゃあすごすぎない?!」
 「そう⋯⋯なんですか?」
 「うん! ね、朔!」

 え、この人も京朔也と知り合い?

 「そうだね⋯⋯。
 碧衣(あおい)、1つ質問に答えて欲しい。陽葵はスケート選手になるべきだと思う?」
 「は?」

 何聞いてんの、この人。

 「さっくん、ダメに決まってるでしょ?」
 「⋯⋯わたし的には、アリよりのアリだね。こんな才能を見て見ぬふりするなんて、出来やしないよ」