スケートしてる、君がすき。

 ✰︎京朔也side✰︎





 母親との連絡のために陽葵⋯⋯がいなくなった。
 ⋯⋯っ、美悠に確認をしなきゃ⋯⋯!

 「なあ、美悠。あれ⋯⋯陽葵だよな。
 なんで、ここに⋯⋯」
 「うん、ひーちゃんは、結野陽葵選手だよ。
 なんでかは⋯⋯成り行き?」

 成り行き⋯⋯って⋯⋯。
 陽葵がこんなところにいていいわけないだろ。

 陽葵は、スケートリンクにいて、お母さんに怒られないのか?
 美悠は、分かってるだろ?
 なんで⋯⋯。



 俺が絶句していると、美悠がぎこちない笑顔と一緒に、もう一言。







 「ひーちゃん。スケートのこと覚えてないみたい」







 ───俺を地獄のどん底へ突き落とすには、充分過ぎるくらいだった。













 ✰︎京朔也side end✰︎