彰人(父)「着いたよ」
相手の家は私の家から10分のところ。
けっこう近いなー
空「運転ありがとうございます✨
彰人(父)「いえいえーいい子だねー」
えーー優しい!
もぉーー彰人さん優しすぎるよーー
私はお父さんってどういう感じなのかあんまり分からない。
物心ついたころにはすでに父親はいなかった。
保育園のとき(あ、普通の家にはお父さんがいるものなんだ)と理解した。
でも、悲しいとは思わなかった。
お父さんがいなかったから、周りのこと比べて大人びていたと思う。
私には小さいときから他人の心を読み取る能力があった。
小学校5年生のときまでは、くせで人の気持ちをすぐに読んでしまった。
でも、今は人の心を過度に読み取るのは辞めた。人の気持ちを読み取るのは怖い。
人の裏の気持ちは知らないほうが良いことだってあるんだ。
あと、私の場合、人の気持ちを読み取ろうとすると目が変わるらしい。
射貫くような鋭い目に変わるらしい。
ふと蘇った昔の記憶。思い出したくない昔の記憶。
?「お前の目なんか○○○○○」
?「それなーー」
?「お前が近くにいると○○○○○○」
大量に言われた言葉ーーー
あーーーもう嫌だ。止めたいのに流れてくる記憶。いやだーーー
