さっちゃんの足跡

 そうなんです。 1995年以降は完全に国家試験化された按摩師 鍼師 灸師試験はまだまだ検定試験だったんです。
准看護師と同じレベルで都道府県知事が免許を交付します。
 国家資格とは違うから免許証も掌サイズの可愛い物でした。
 2月中旬、校内はピリピリした空気に包まれています。 特に3階は。
試験会場には担当教官のほかに試験を直接執行する医務課の職員が目を光らせています。 緊張します。
 1時間目は医事法規。 これは覚えておかないとうっかりミスでとんでもない損を被りますからねえ。

さっちゃんだって気が気じゃないんです。 だって5時まで残って全ての強化の試験を受けるわけだから。
 解剖学 生理学 病理学 衛生学 漢方概論 按摩理論 鍼理論 灸理論 診察概論 医事法規 ついでに医学史。
 「頭こんがらがりそうだなあ。」 問題を読みながら詰め込んだ記憶を掘り起こしてみる。
 「こういう問題が出るからね。」 先生はニヤニヤしながらそう言ってたっけ。 でも緊張するなあ。
 ホッとするのは昼休みだけ。 5時を過ぎて試験が終わった頃にはみんな揃ってヘトヘト。

 でもでも明日は技術試験です。 鍼の刺し方 揉み方 ツボの取り方を事細かに見られるわけです。
 二日掛けてじっくりじっくり試されるわけですよ。 受験生は辛いなあ。
まだまだ入試のほうが楽だったぞ。 そう吠えたいさっちゃんなのでした。