ここ福岡盲学校には九州大学医学部から講師や教授が来てくれます。
解剖学 生理学 病理学 衛生学はクラスによっては大学の先生方が教鞭を取ってくれるんです。
その縁有って1年と3年は解剖見学に行かせていただきます。 この日ばかりはふざけることも出来ません。
医学生が解剖を進めているご遺体を見せていただくわけです。 最初には担当教官の厳しい挨拶が有ります。
黙祷を捧げた上でしっかりと見させていただきます。 鍼灸師にとっても大事な時間です。
さっちゃんも真剣な顔で内臓や筋肉 骨までしっかりと触らせてもらいました。
(どんな思いで献体したんだろうなあ?) 部屋を出ても頭の中はそんな疑問ばかり。
そして自分が死んだ後のことも考えてみるのです。 (自分だったら献体できるかなあ?)
夕食を食べながらまたまた見学している時のことを思い出します。 (今日のことは忘れちゃいけないぞ。)
全く知らない人たちが自分たちのために体を提供してくださったんだ。 その思いを無駄にするわけにはいかない。
誰だっていつかは死ぬ時が来る。 その時、私は笑えるかな?
「この体を使ってしっかり勉強してね。」 そう言えるかな?
さっちゃんは布団に入ってからもそんなことばかり考えているんです。 責任重たいなあ。
先生は言ってました。 「腕だけでもダメなんだ。 頭だけでもダメなんだ。 それが分からなければ一人前の鍼灸師にはなれないよ。」
聞いたことが有る。
勉強を始めたばかりの頃、知識派だって言われていた先輩が居た。
先輩はいつも先生に怒られてばかりだった。 それをよくよく聞いてみると、、、。
「そうじゃない。 そういう時にはこうするんだ。」 「患者さんに症状をしっかり聞くんだ。 そうじゃないとまともな施術は出来ないんだぞ。」
3年間、先輩は怒られっぱなしだった。 でも卒業が近付いたある日、、、。
先生は先輩に遺言のように言ってくれた。
「お前はやらなあかんことをこれまでずっとやってきた。 俺はちゃんと見てたぞ。 よくやったな。
他の連中はほっといてもそれなりになんとかするさ。 そいつらはそれでいい。
でもな、お前は違うんだ。 お前は本物の治療家になりなさい。 お前ならやれるから。」
そう言って先生は送り出してくれたんだそうだ。 私もそうなれるかなあ?
頑張らなきゃな。
さっちゃんは将来の自分を思いながら目を閉じたのです。
解剖学 生理学 病理学 衛生学はクラスによっては大学の先生方が教鞭を取ってくれるんです。
その縁有って1年と3年は解剖見学に行かせていただきます。 この日ばかりはふざけることも出来ません。
医学生が解剖を進めているご遺体を見せていただくわけです。 最初には担当教官の厳しい挨拶が有ります。
黙祷を捧げた上でしっかりと見させていただきます。 鍼灸師にとっても大事な時間です。
さっちゃんも真剣な顔で内臓や筋肉 骨までしっかりと触らせてもらいました。
(どんな思いで献体したんだろうなあ?) 部屋を出ても頭の中はそんな疑問ばかり。
そして自分が死んだ後のことも考えてみるのです。 (自分だったら献体できるかなあ?)
夕食を食べながらまたまた見学している時のことを思い出します。 (今日のことは忘れちゃいけないぞ。)
全く知らない人たちが自分たちのために体を提供してくださったんだ。 その思いを無駄にするわけにはいかない。
誰だっていつかは死ぬ時が来る。 その時、私は笑えるかな?
「この体を使ってしっかり勉強してね。」 そう言えるかな?
さっちゃんは布団に入ってからもそんなことばかり考えているんです。 責任重たいなあ。
先生は言ってました。 「腕だけでもダメなんだ。 頭だけでもダメなんだ。 それが分からなければ一人前の鍼灸師にはなれないよ。」
聞いたことが有る。
勉強を始めたばかりの頃、知識派だって言われていた先輩が居た。
先輩はいつも先生に怒られてばかりだった。 それをよくよく聞いてみると、、、。
「そうじゃない。 そういう時にはこうするんだ。」 「患者さんに症状をしっかり聞くんだ。 そうじゃないとまともな施術は出来ないんだぞ。」
3年間、先輩は怒られっぱなしだった。 でも卒業が近付いたある日、、、。
先生は先輩に遺言のように言ってくれた。
「お前はやらなあかんことをこれまでずっとやってきた。 俺はちゃんと見てたぞ。 よくやったな。
他の連中はほっといてもそれなりになんとかするさ。 そいつらはそれでいい。
でもな、お前は違うんだ。 お前は本物の治療家になりなさい。 お前ならやれるから。」
そう言って先生は送り出してくれたんだそうだ。 私もそうなれるかなあ?
頑張らなきゃな。
さっちゃんは将来の自分を思いながら目を閉じたのです。



