さっちゃんの足跡

 実習室にみんなで集まりましてこれから按摩の練習です。 親指が潰れそうだなあ。
「よろしくお願いします。」 まずは先生に手本を見せてもらいましょう。
 「いたーーーーーーい。」 「これくらいでやらないと効かないんだよ。」
「虐めだあ。 助けてくれーーーー。」 「初めてなんだな?」
「そうですよ。 揉まれるのも触られるのも、、、。」 「まったく、、、。」
 クラスメートは7人ほど。 40を過ぎたおじさんも大変そう。

 「昔から按摩をしてる人を按摩さんって呼んだんだよ。」 「そうなの? 古臭い。」
「とは言うけど按摩さんで通ってきたんだよ。」 「今はやっぱりマッサージ師、、、、、、よね?」
「かっこ良けりゃいいってもんでもないだろう。」 「ダメダメ。 按摩さんなんてセンス無さ過ぎ。」
「じゃあ江戸時代の人たちにそう言ってきなさい。」 「じゃあタイムマシーン作ってよ。」
 この人たちは何をやり合ってんだろう? 按摩さんでもマッサージ師でもいいじゃん。
問題はやれるかどうかだよ。 ねえ、お母さん。
「だから私に聞かれても分からないんだって。 困るわよ。」
 さっちゃんは友達の肩を揉みながら将来のことを考えるのでした。
(按摩さんか。 私もそう呼ばれるようになるんだろうなあ。)