さっちゃんの足跡

 夏になるとどうも夜更かししたくなる。 小さい頃もたまにはしてたけど、、、。
でもそれはただグズグズ言って寝なかっただけ。 だから朝になると眠くて眠くて、、、。
 ところが今はさっちゃんだってもう中学生なんですよ。 ちっとは自分の責任で夜更かしを、、、。
ナイター中継が終わると《パオーン ぼくらラジオ異星人》が始まる。 これを聞きながら買ってきたお菓子をポリポリパリパリ。
 生まれた頃には小さかった我が家も二階建てになりまして、さっちゃんは二階の部屋で過ごしてます。
「ギャハハハハ‼」 お父さんたちが寝ている部屋にもたまにさっちゃんの笑い声が聞こえてきます。
 (またラジオを聞いてるのね? いいんだけど考えてよね。) お母さんは枕で耳を塞ぎながらあっちへこっちへ転がってます。
 「邪魔だなあ。」 お父さんはそんなお母さんの尻で隅っこへどんどん追いやられていきます。
「ギャハハハ‼」 さっちゃんの笑い声がまた聞こえました。
 お父さんは我慢できなくなってさっちゃんの部屋へ、、、。
「さっちゃんさあ、面白いのは分かるけど少しは静かにしてくれないか?」 「ああ、ごめんごめん。 気を付ける。」
そうは言うけどまたまた机を叩きながら爆笑するのです。 「だからやめなさいってば。」
「ああ、ごめんごめん。 でも面白いんだもん。」 「それは分かるけどお母さんだって仕事で疲れてるんだから。」
 その後は《オールナイトニッポン》ですよ。 これがまた面白くて、、、。
さっちゃんは笑いながら考えた。 (タオルケットでもかぶってようかな。)
 ところがどっこい、すっとこどっこい。 そんなんじゃあ効果が有るわけも無く、、、。
次の朝は眠そうなお母さんからしこたまお説教されるのでした。