さっちゃんの足跡

 8月13日から15日までお盆です。 北日本では7月らしいんだけど、、、。
この頃には毎晩のように盆踊りをやってます。 賑やかなもんです。
 ドラえもん音頭とかテープを掛けたりして踊ってます。 そのたびに何かを思い出しそう。
さっちゃんだってもちろん踊ってました。 けれど盲学校に通うようになってからは誘われることも有りません。
 「いいんだよ。 どうせ馬鹿にしてるだけなんだからほっとけ。」 お父さんもビールを飲みながら不機嫌になります。
そんなもんだから最近では町内会にも関わらなくなったとか、、、。
 「ぜひ来てくださいよ。 せっかくのイベントなんだから。」 会長さんはニコニコしながら誘うんだけど、、、。
「じゃあさあ幸子にも何かやらせろよ。」って言うと「見えないから危ないんだよなあ。」とか「あなたが来てくれるんなら参加してもいいけどなあ。」とか言ってきます。
 「結局はお前らが関わりたくないだけなんだろう? いいよ。 今後は何もしないから。」 「ちょっと待ってくれ。 それとこれとは話が違うんだ。」
「何が違うんだよ? 幸子が見えないから邪魔なだけだろう? 相手にしたくないんだったら全て断るよ。」 「いやいや、そんなことは、、、。」
 なんとか弁解しようとする会長さんを無視してお父さんはドアを閉めてしまいました。
今夜も盆踊りをやります。 さっちゃんはラジオを聞きながら夢を見るのでした。