さっちゃんの足跡

 10月10日はお休み。 この日は秋の運動会の日。
さっちゃんたちももちろんグラウンドで運動会をやります。 それって運動かい?
 この日のために授業を使って行進とかラジオ体操とか競技の練習をします。 全盲でも手抜きは許されませんのです。
入場行進をしてラジオ体操をやり、全盲の子は60メートル、弱視の子は100メートルの徒競走をやります。
 全盲の子がどうやって走るのか?って? それはこうです。
スタートラインで走る方向を教えてもらいます。 そしてゴール地点では鈴屋ホイッスル、タンバリンなどで「ここだよ‼」って知らせてもらいます。
そこに向かってひたすら爆走するだけ。 最初は怖いけど慣れてくれば誰だって走ります。

 その後は玉入れとか綱引きとかリレーとか応援合戦とか、騎馬戦とか何処でもやっているようなことをやります。
白組 紅組 それぞれの応援合戦も大の見所かもねえ。 先輩たちが工夫を凝らしてやってくれるんだもん。
 お昼になるとグラウンドの隅っこでママたちとお喋りしながら弁当を食べます。 これがまた楽しみなのよね。
さっちゃんたちの頃は見物しながらお酒を飲んでいる人も居ました。 今だってたまに見かけますけど。
 運動会の目玉はフォークダンスと爽快な紅白リレーでしょうねえ。
もちろん、全盲の子もリレーに出れます。 杭を打ち込んでロープを引っ張り、その円周を走る通称 円周リレー。
 運動会は午後3時まで。 けっこういろいろとやってます。
時には雨が降ったり風が強かったりもします。 その中でもやるんですよ。
 終わった後はみんなクタクタ。 さっちゃんも話す気力すら無いくらいに疲れてます。
でもそうやってママと家に帰るんです。 帰り道は夢の中。
明日は何をしようかな?