でも。
胸の奥が、少しだけ高鳴った。
門の向こう側に、知らない世界が広がっている。
不良校のうちとは、全く別の世界。
「行こ!」
そう言って、私は校門をくぐった。
入口すぐで、パンフレットを配っている生徒が三人。
全員、腕章つきで、手際がいい。
「パンフレットどうぞー!おすすめ載ってます!」
差し出されたそれを受け取る。
冊子が分厚い。
やっぱり普通の文化祭じゃない。
「ページ多くない?」
「クラス企画だけでも結構な数あるからな」
晴がさらっと言う。
「なにそれ怖い」
パンフレットを開くと、ページごとに色分け。
模擬店、展示、体験型、ステージ、外部出店。
「外部出店……?」
「キッチンカーのこと」
「え、来てんの!?」


